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スタッフ日録:本うるし金継ぎ教室備忘録#12

スタッフ日録:本うるし金継ぎ教室備忘録#12

2024/05/31

スタッフ日録:本うるし金継ぎ教室備忘録#12

こんにちは。スタッフNです。

昨年10月から始まった『本うるし金継ぎ教室』

私たちスタッフも参加させていただき、約4ヶ月をかけて無事に完成させることが出来ました!

金継ぎの一連の流れや思い出を覚えている限り、綴りたいと思います。

まずは割れて欠けた磁器の下処理からスタート。初めての金継ぎなので私は小皿や小さなグラスを選びました。

アルコールで油分を拭ったり、ヒビを削ったりと地味な作業ですが根気と集中力を要します。

また、欠けたパーツを接着するために麦漆や刻苧漆、錆漆を使用するのですが、練り込む際にちょうど良い塩梅がわからず苦戦しました。

接着のズレを何度も修正しつつ、マスキングテープでしっかりと固定して初日はあっという間に時間が過ぎました。

ここから約2週間ほど乾燥させます。

三回目以降の金継ぎ教室では水研ぎと下地〜中塗りをしました。

錆漆を塗った表面が平らで滑らかになるよう水をつけたサンドペーパーで研ぎます。

実はこの時、余分に研いでしまったお皿が接着からやり直しとなってしましました。

なんとか絵漆の下塗りまで辿り着き、乾燥と中塗りを挟んで水研ぎを2〜3度繰り返します。

各工程を文章にすると簡単な作業に見えますが、丁寧に行わないと仕上がりに影響するので慎重に作業を進めました。

また、中塗りの削り過ぎ・塗り過ぎでやり直しとなり。。

先生に泣きつきながらも、何とか次の工程に移ることが出来ました。

そんな苦労の連続の中、仕上げの金粉を乗せ出来上がったうつわを手に取った時には達成感があり感動もひとしおでした。

特に苦労したのはガラスの金繕いでしょうか。

断面に生漆を塗り半乾きの状態で金箔を貼って、あとは陶磁器と同じように接着と水研ぎで整えていきますが、はみ出した漆が茶色く透けて見えたり乾燥が足りなかったりと一番時間がかかってしまいました。

初心者感が否めない仕上がりになりましたが、手間をかけた分とても可愛らしく感じます。

完成品をそれぞれ持ち帰る前に、参加したスタッフ全員分の食器を並べ記念撮影をしました。

教室では参加者の皆さんとお互いの作業の様子を見せあったり、和気藹々とお話しさせていただいたりと大変有意義な時間を過ごすことができました。

先生も丁寧に教えていただき、大変貴重で楽しい経験ができました。

この場を借りてお礼申し上げます。
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大阪福島金継ぎ教室 むつき
森本直子先生
2003年 大阪芸術大学デザイン学部卒業
2007年 裏千家茶道専門学校卒業
10年以上茶道に関連する仕事に従事した後に金継ぎと出会い、技法を習得
@kintsugi.fukushima
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